助成事業

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2021年度 助成証書授与式が開かれました。

投稿日:2022年4月15日 金曜日 カテゴリー:助成事業

 2022年3月14日(月)、韓国文化院2階のハンマダンホールにて2021年度助成証書授与式を開催しました。新型コロナウイルス感染予防の観点から参加人数を100名以下に絞り、マスク着用、手指消毒を徹底し、ご招待者席の間隔はひろく空けて、式典を執り行いました。

 韓俊(ハン・シュン)評議員の主催者挨拶のあと、駐日韓国文化院の孔炯植(コン・ヒョンシク)文化院長並びに日韓親善協会中央会会長で元内閣官房長官の河村建夫(カワムラ・タケオ)先生から設立30有余年に相応しいご祝辞を賜りました。

 来賓のご祝辞のあと2018年度助成受贈者、岩手医科大学法科学講座法歯学・災害口腔医学分野の熊谷章子(クマガイ・アキコ)准教授から事業報告があり、「韓国の国立科学捜査研究院から学ぶことと日本のこれから」というテーマで小講演が開かれました。

 その後、2021年度助成受贈者(1個人、1団体)による助成計画のプレゼン発表があり、韓俊評議員から助成証書、韓祥子(ハン・ナガコ)理事長夫人からトロフィが手渡されました。

 1990年に(財)韓国文化研究振興財団を創設して以来、日韓の架け橋として日韓交流に関わる方々を支援してまいりました。今年度も終始和やかなうちに2021年度助成証書授与式が終了しました。

助成受贈者(※敬称略)

  • J Art Ensemble 芸術監督
    野田 愛(ノダ アイ) マリンバ奏者

    障がい者アーティスト+健常者アーティスト混合の日韓音楽プロジェクト「平和のリボン゛一緒に歩もう!゛」  コロナ禍の影響で、障がいを持つ人々がさらに弱い立場にたたされている。他方で、知的障がい者アーティストたちは年々腕を磨き、プロの道を切り拓いた。
      知的障がい者アーティストと健常者アーティストが同じ舞台で演奏すれば、日韓両国の聴衆は障がい者に対する偏見やイメージを一変させるチャンスになる。
     わたしたちアーティストは、芸術・文化を通して民間交流を盛んにすることにより日韓関係を友好にできると信じている。
     「平和のリボン゛一緒に歩もう!゛」には、日韓の聴衆に本当の愛を届けたいという願いが込められている。
    野田 愛 氏のプロフィル】
     1997年、桐朋学園大学音楽学部打楽器科マリンバ専攻研究科修了。2015年、日韓国交正常化50周年記念公演をサントリーホールでプロデュース。2018年、平昌冬季五輪閉会式の国歌斉唱にて単独伴奏。2019年、J Art Ensemble芸術監督に就任。
    ※写真:浜まゆみ(代理)
  • 蓮行(レンギョウ) 劇団衛星(ゲキダンエイセイ) 代表

    日韓共同制作の演劇作品『珠光の庵(ジュコウ イオリ)』上演とオンラインワークショップの開催   2019年から韓国の俳優たちと共同創作を始めた。日韓の俳優を交えて創作活動を行なうと、お互いの文化や言語を知り、それらが融合することでより深みのある芸術の創造と文化交流の面白さが生まれることを発見した。
     2022年度の助成計画は、日韓の俳優が自分の好きな作品をリーディングで紹介し合うワークショップを実施。参加者は日韓両国で公募し、参加者同士がお互いの文化を知り、交流を深めることを目的とする。そして2023年度はコロナ禍の状況が落ち着いた暁に、日韓の俳優たちで創作した『珠光の庵』韓国語版をソウルで上演する。
    蓮行 氏のプロフィル】
     1995年、劇団衛星を設立。2000年、京都大学経済学部経営学科卒業。2004年、劇団衛星が『珠光の庵』を初演。2020年、韓国の俳優を招き、『珠光の庵~遣の巻~』韓国後版を創作、京都で初演。2021年、京都大学経営管理大学院特定准教授に就任。