第16回 2007年度助成対象者 ※敬称略

ドイツ・ボン大学日本学研究所助手、法政大学沖縄文化研究所研究員などを経て、現在は東京アカデミー大分校講師。2006年に、『韓国神話集成』を金厚蓮との共著で出版した。神話、昔話、伝説は、その国の本質を捉える重要な鍵になる。そこで韓国の研究者と共同で、韓国と日本の神話、昔話、伝説の調査研究を始めた。神話集成に続く第二巻として、韓国に古くから伝承されている口承説話を掘り起こし、両国の説話の比較研究として出版し、日本に紹介する。
日本近現代史、日朝関係史を視座に入れた『満州国建国大学物語』、『内なる祖国へ ある朝鮮人学徒兵の死』などの著作を持つ。植民地時代の朝鮮総督府農業試験場沙里院支場長であった高橋昇の業績に注目。高橋は朝鮮の伝統的な農法は自然風土に適した優れた農法であることを知っていた。韓国農村振興庁に入った高橋の資料1万6,000余点は、風土に融和した持続可能な農業への提言になる。いま一度高橋の業績を掘り起こしながら、朝鮮の在来農法に光を当てる。
日韓両国で地方分権の必要性が議論され、分権改革が進んでいる。いまや日韓の地方自治研究の発展が期待されている。2007年、同志社大学日韓地方自治研究センターが設立。以来、地方分権化が進むなかで、日韓両国のまちづくり活動を比較研究してきた。今後、まちづくり活動のモデルを日韓双方に伝え、両国の地域レベル、市民レベルでの友好と交流に新しい展開のアイデアと可能性を提示する。
2007年、ソウル大学大学院より博士号を授与された。韓国語による博士論文は、日本文学史でいえば夏目漱石に匹敵する作家、李光洙に関する作家論。李の思想的軌跡を日本に紹介することは、近代の日本文学、中国文学研究にも活用され、ゆくゆくは近代朝鮮、日本、中国の文学活動の思想的軌跡を明らかにする作業の、一つの手がかりを提供することになる。李光洙に関する作家論を和訳して、単行本として出版する。
韓国の弘益大学大学院芸術学専攻で修士号を取得。その後、筑波大学人間総合科学研究科に進み、2007年に筑波大学で博士号を取得。テーマは、「戦後の韓国と日本の女性インディペンデント映画に関する考察」である。東アジア圏に広がりつつあるインディペンデント映画の動向を明らかにすることは、戦後の日韓の映像文化史を比較研究する第一歩になり得る。日韓の女性作家と作品を調査しながら、アーカイブを制作し、研究のベースを作る作業から始める。
東大阪市立長栄夜間中学を利用して、在日コリアン1世が学ぶ場として「学ぶ人から学ぶ ウリソダン」を設立。その後、「ウリソダン市民講座」なども開催し、平和や人権をテーマに地域に根ざした活動を展開した。2002年から韓国における文解(識字)教育運動と日本の夜間中学運動が交流。2005年には、13年の活動実績が認められ、大阪府から特定非営利活動法人を取得した。韓国の文解運動の人々と出会い、「学ぶ人から学ぶ」運動を通して、日韓の文化交流をめざす。
1996年、全国バレエコンクールin名古屋で第1位。2002年、スイス・ローザンヌ国際バレエコンクールにおいて、コンテンポラリーダンス賞とプロ研修賞を同時受賞。2003年、英国ロイヤルバレエ団に正式入団し、2006年には同団のファースト・アーティストに昇格した在日コリアン期待の星。バレエを通して、日韓の人々に芸術の素晴らしさを伝えるとともに、在日コリアンの存在を世界に広める。
2000年、ユーディ・メニューイン国際ウ”ィオリンコンクールのジュニア部門で第1位を受賞。その後、パリ国立高等音楽院第3課程「ウ”ァイオリン演奏家コース」に入学し、修了。同音楽院の室内楽過程に入学を許可される。2007年には、イルザック国際室内楽コンクールで第3位受賞。ノルマンディ音楽フォーラムで、スペディダム・スカラシップ賞と最優秀現代音楽賞を同時受賞した。音楽家として真摯に研鑽を積み、日韓両国の若い世代にヨーロッパの普遍的文化を伝える。
東京・荒川区生まれの在日コリアン2世。民族楽器演奏家として活躍。1990年に、日本初の在日コリアンによる民族楽器重奏団「民樂」を結成。ニューヨークリンカーンセンターで、在日コリアン初の演奏会を実現した。朝鮮半島をルーツにする歴史上の人物にスポツトを当てた『もう一つのシルクロード』と題する音楽史劇の舞台公演に挑戦。シルクロードを東アジアの文化の共有財産にして、舞台公演を通して日本・韓国・中国と在日コリアンの交流を深める。
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科環境デザイン修士課程を修了。その後、フ=トクチュウ事務所を開設。共愛学園前橋国際大学で「多文化地域論」の非常勤講師でもある。在日を、「ザイニチ・Zainichi」という新しい眼差しで投げかけ、建築を視覚表現の一つとして捉える。「ミュージアム・ピリオド-ザイニチメモリアルー」という建築模型を使って、日本と韓国・朝鮮の間にある、それぞれの軋みを空間展示する。
『食べて治そう!たのしくおいしい朝鮮料理』の著者であり、栄養士として洗足学園大学付属第一高校や東京医科歯科大学付属病院の勤務経験がある。2005年に料理家として独立。自宅、小学校、地域の児童館で韓国料理を指導する。雑穀類、豆類、種実類を料理の素材として重視する韓国の伝統食から「身土不二」「薬食同源」などを学んだ。日常食事療法として役立つ韓国料理の本を出版し、新しい韓国料理の普及をめざす。
大阪市生野区生まれの在日コリアン。過去に、韓国・第85回冬季全国国民体育大会で第1位、全韓国大会で第1位、全韓国ジュニア大会で第1位の実績がある。関西大学スケート部に所属しながら、韓国スケート連盟に選手登録をしており、韓国代表選手として四大陸選手権大会、ISU世界シニアグランプリなどの国際大会に出場。在日コリアンのスポーツ選手が韓国代表になり、世界を目標に活躍することを望んでいる。将来、韓国フィギュアスケート界の指導者として貢献する。
22歳から14年間、ソーシャルワーカーとして精神病院で勤務経験を持つ異色の大学教授。精神障害者施設の理事長であり、共同作業所の代表でもある。2006年、京都市は「外国人福祉委員」制度をつくり、京都外国人高齢者・障害者生活支援ネットワーク・モア(略称京都モアネット)という生活支援事業を発足した。その後の「外国人福祉委員」を調査研究することで、在日外国人へのきめ細やかな生活支援の方法と組織構築のあり方、さらに地域社会における多文化共生の展望を提示する。
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